禅寺の庭の意味を、初めて理解する…
9月の京都巡りの続きですが、、、今回の京都行きはやや不思議で、方角には悪い部分もあったのだけれど、やはり行く意味はあったと思っています(写真は紅葉で有名な東福寺…青紅葉ですけど、私は好きです)。
●出かけるために懸命に行先を選定し、調べていた旅の1週間前に、大きな封書が届きました。
それは、2年前に「京都へ移住したいが、見てほしい」と言われて鑑定した結果、
行くことをお勧めした北浦和の料亭「二木屋」のご主人小林玖仁男氏が、今年5月に出版された著作と、ご自分で作成されたパンフレットなどが入ったものでした。
その数年前に難病として知られる間質性肺炎の宣告を受けられ、相談を受けましたが、その結果2016年に死の覚悟について書かれた『あの世へ逝く力』を幻冬舎から出され、講演活動などを続けられていました(それについてのブログ記事はこちら)。
今回の本は、病状が進み、一人では行動できなくなった小林氏が、いったんは埼玉に帰ることをお考えになりながらも、やはり京都に留まり、京都で死ぬことを決意された内容であり、
京都への愛やリスペクトがたくさん詰まったものです。
『死ぬなら、京都がいちばんいい』幻冬舎
というわけで、訪問こそしませんでしたけれど、
なんだか呼ばれたような気がしまして、帰ってから手紙を認めました。。。
2年前、小林さんにとって方角も最高だったため、迷わずお勧めしましたが、
こちらの著作を拝読すると、その判断は間違っていなかったのだと、大きく納得できた次第です。
さて、私の京都巡りの続きです。
天気がよさそうなのは最後の日だけでしたので、その日に(先週記事にしました)伏見稲荷大社に行き、お山巡りもできたらしようと思っていましたが、
先週書いたとおり、台風の影響でお山は封鎖されていましたから、代わりに同じ沿線にある東福寺に行くことにしました。
こちらは、スポーツクラブでとある人に久々に会って、ちょっと話していたら、その人が京都出身であることを思いだして、
「今週末に京都に行くの」と言ったところ、「東福寺のお庭とか本当にきれいだと思う」と薦めてくださったもので、
今回はそちらへ行けということだろうと考えて、訪れてみました。
紅葉のシーズンには、ものすごい混雑ぶりであるのをテレビ中継などで見たことがありますが、
訪れたときには閑散としていて、とても静かに観賞できました。
重森三玲という作庭家が造られた4つの方丈庭園も有名です。
モダンなデザインで、とても刺激的なお庭でした(上から東庭、南庭、北庭)。
東福寺は臨済宗東福寺派の大本山ですが、
同じく臨済宗建仁寺派の大本山が建仁寺。
いずれも禅宗のお寺であり、禅寺に付き物なのがこのようなお庭なのだということが、よくわかってきまして、
座禅瞑想と深い関係にある書院の庭というものへの関心を持ちました(下は建仁寺の大雄苑)。
水を一切使わずに山水の景色を表現した枯山水―。
なんのことかと思っていましたけれど、あのようなお庭は禅宗の思想と結びつき、
仏教的世界観や宇宙観などの観念世界を創造したものだったんですね!!
お庭に向きあって瞑想や座禅をすることで、
自然と向きあい、自らの存在と一体化することで無になり、自分というものを見出す境地に立とうとするものなのだということが、今回よ~く理解できたように思います。
こちらは建仁寺の「○△□乃庭」です。
○は木、△は庭の隅の形状、□は井戸で表されていて、
それぞれ密教の六大思想の水、火、地に対応しているとのこと。
興味深いですね。
こちらは潮音庭です。
雨が降っていましたが、それもとても美しく、ずっと眺めていたいお庭でした。
京都巡りのレポートは、もう少し続きます。

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